オフサイド

気づき

息子さんが通うラグビーチームの練習に、時々同行する。
広いグランド、晴れた日にはその上に広がる青い空。
町のど真ん中にある大学キャンパスにあるグラウンドで、
山や森のように、花や鳥の鳴き声に出会うわけでもない。
ただ、その広さ。緑の芝生。その上に広い空。
行くだけでちょっと元気になって、
やっぱり生き物はそういうものにエネルギーをもらうんだなと 
感じ直すいい時間だったりする。

練習の最後には大体ミニゲームがある。
通い始めて半年にもならない息子さんも、幼稚園の頃から通っているチームメイトも
みんな混ぜ混ぜになってチームを組む。
ミニゲーム中盤、
「おまえそれオフサイドやろ!!」
と、本気で怒って息子さんに言葉を投げるチームメイト。
しょんぼりとする息子。

ミニゲームの中休みにも、しょんぼりは続く。
そうしているうちにミニゲームの続きがはじまって
今日の練習を終えていく。

練習後。
大人がなんて声をかけようかなと模索している中 
彼らに視線を送ると、何もなかったかのように
もうおにごっこで一緒に遊んでいる。

すごいな、こどもたち。
思うことぶつけ合って、怒って、落ち込んで。
でもそれとこれとは別、すぐいっしょに遊んで。
なんか気持ちいいな。

いつから大人は、そんなふうにできなくるんだろう。
誰かに言われたことに、いつまでも思い悩んだり
こんなふうに思われるんじゃないかと勘繰って、
ほんとうの気持ちは伝えないようにしたり。

それを 社会性が身についたから と言ったら
それで終わる話なのかもしれないけれど。
でも、余計な心配ごととか(勝手に想像して臆病になってしまったり)
あの時はこうやったから とか 自分でかってに判断したことを
多く添加し過ぎているような気がするな。

その出来事を、シンプルにとりあえずそのまんま受けとめて
感じることを感じて、学ぶことを学んで。
そこからあーじゃこーじゃ、じぶんで傷を大きくしてしまわないうちに
消化できるようになれたらいいなー。

そんなことを考えさせられた、ある日の練習帰り。

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