うちのむすめさんは時々、時間を忘れて折り紙を折り続ける。
むずかしいものは折らない。簡単で、一定におり続けられるもの。
最近では、ハートのような形を折って、それを何個も折ると、つなげて鎖状に長くしていける、というもの。
その前は床が折り紙の鳩さんで溢れたこともあった。
糸巻きも、空の糸巻きに、ただ、糸を巻いていくだけ。
ほんとうに、ただ糸を巻いていくだけ。とにかく糸を巻き続ける。
それをやってる間、ほかのことは一切考えていない様子。
ただ折ること、糸を巻くことだけをひたすらやっている。
これは3週間~1か月に1度くらいの感覚で 周期的にやってくる。
小さい頃も紙しか切れないプラスチック製のハサミで、何かを切り取るのではなく、ただ何枚も折り紙を切り刻んでいたりして。
保管に困り、いつかごみになっていく折り紙の山を、 どうしたもんか と感じていたけれど
ある日ふと気がついた。
何かを作ろうとしているんではなくて、その作業がしたいんや きっと
作り出す ことより、それを する ことに意味があるんちゃうもしや??!
マインドフルネスの作業をしているのだきっと。
これは彼女なりの リセットの作業なのだ。
何を生み出すでもない。でもその間、それだけに集中する。
終えて手をとめた時にはいつも なんとなくすっきりしてるような やりきったような 不思議な表情。
ほかの人から見ると、とっても意味のないこと。
本人ですら それをやる意味に気づいていないかもしれない。
しかも、時短 とか、この生産性を求められる世の中で
何かを生み出すのではなく、ただ それをするだけなんて。
でもきっと 彼女にとっては きっとほんとうに意味があること。
気がつけてよかったな。
いろんな種類の折り紙や糸、 置いといてみようかな。
(でもやっぱり早く自分で片付けられるようになってー!)
☆☆☆
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