プロ意識。

小話

プロ意識 というと、職人さんやスポーツ選手のように、仕事への意識がすごく高いことを思い浮かべる。
多くの人のその言葉へのイメージには
業績を残していたり、記録を生産していたり、どこかに 社会に認められている 感があって、
何かを成し遂げている人がそれに対して持っている心構え みたいなもののことを言っているような印象が強い。 

だけど、毎日の中で、自分以外の誰にも気づかれないような、そんなプロ意識もあるなーと
ふと思ったりしている。

例えば朝食を作ることも、犬のさんぽも、誰かの話の聞き役なんかも。
ちいさなことでいい。ほんとうに丁寧に向き合っていたら、それを続けていたら
それはもうプロ意識になるんじゃ? というふうに。
社会的に評価されたり、それでお金を稼いだりすることはないかもしれないし、むしろ誰もそれを知ることすらないのかもしれないけれど
逆に、適当にこなして日々過ぎている人が多い中で
その行動は、周囲を、自分を、絶対ちょっとずつ豊かにしているはずだから。

他の人が見たらどうでもよいことでも
そこに自分なりの真摯な姿勢があったら、
それは一気に意味があるものへと変わる。
ちいさなことにでも、伝わる空気や込められる熱量は きっと全然違うものになる。

ヨガでいう 「今に集中する」 ことはきっとこのことを言っていて
目の前のこと一つひとつをたいせつにすることなんだと。

そこに人は無駄だとかそうでないとか 社会の中での価値を付けて判断したがるけれど、
それはほんと要らなくて
自分が触れるもの 発すること 生み出すもの
1日を作っている全部のことを  もれなく自分には意味のあるものにしていきたい。

実は日々淡々とこれを実戦している人は きっとたくさんいて
それを鼻にかけるでもなく「こんなん何にもならんねけどなー」と言って
にかーっと笑って 今日も明日も それを実践し続けている。
これこそが、 ヨガだなー と。 そうあれたらいいなー と。

おまじないのようにじぶんに声をかけて
また今日を過ごしていく。

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